車椅子ユーザーのプロジェクトキャプテン加藤幸久さんが車椅子で八ヶ岳を登ることを目指して立ち上がったプロジェクトです。
生活の上での難病や困難を抱える仲間たちへ、山と自然を愛する全ての人たちへ、感動と勇気、喜びを繋げ、“大切なことを諦めない心を伝える”。このことを目的としています。
八ヶ岳や登山が大好きな仲間が現在集 まってきています。また、日常的に福祉活動をする専門的立場の方々からのご協力も得られ、アウトドア用車椅子、背負い具などの専用の機器の利用方法を一緒に学んでいます。
将来、山岳関係の仕事に就きたい方や介護の経験を活かした新しい挑戦をしたい方、観光や旅行についての新たな職を検討している方など、幅広い人との繋がりも生み出すプロジェクト。
2024年9月25日に加藤幸久さん自身が車椅子での硫黄岳登頂にチャレンジし成功致しました!
◎16年前に難病のギラン・バレー症候群を発症し、両足は完全に感覚がなくなり動かない状態となる、両手は、一部麻痺が残る。この時から車椅子の生活が始まる。その状況を受け入れるのに3年余りの時間を要した。今では、自分の身体を信じ、心は沸々と湧き起こるポジティブなエネルギーで充たされ、夢の実現に向けて充実した毎日を過ごしている。
◎病気発症前は、登山愛好家として八ヶ岳をホームグランドとしながら、北アルプス、 南アルプス、立山、北信5岳、富士山などに遠征して四季折々の山の自然を満喫していた。 一度は、山への憧憬を諦めたが、ここ数年八ヶ岳の山頂からの絶景が脳裏から離れず、2023年5月に一念発起して本プロジェクトを立ち上げた。
◎「長野県ユニバーサルツーリズム実践人材講座」の受講生としてユニバーサル ・フィールド・コンシェルジュの学習に励み、2024年3月に無事全課程を修了した。 将来は、”山岳”・ユニバーサルツーリズムという新たな領域の開拓を目指している。
◎本プロジェクトでの実体験とノウハウ、人材等の資産を活かして 山岳”のジャンルにおけるユニバーサルツーリズムの新たなプログラムとして車椅子登山体験の企画、運営を行う組織体制を整備、構築する
◎長野県内の諏訪地域、八ヶ岳連峰を活動基盤とし、低山を中心に車椅子登山体験の提供を行う
◎長野県内の他地域で活動する団体と連携を図り、ユニバーサルフィールド関連 のイベント共催、多種多様な福祉器具、装具の普及活動を通じて、県内のユニバーサルツーリズム認知拡大、理解促進、利用促進に貢献する。